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[一般公開記事]

2019.11.23 up

本を読むならフィクションかノンフィクションか.. の続き

 前回の投稿から少し日が開いてしまいました。
 先週今週と2週続けて中学の定期テストがありましたので、そちらを優先させていただきました。
 12月頭に定期考査がある中学もありますから、塾はそれまで臨戦態勢です。



 昨日、ある中学の生徒が「センセイ今日順位も出たよ!」とメモを持ってきてくれました。
 この生徒は前回のテストの直前に入塾してくれたのですが、あまりにも直前でしたので今回のテスト結果こそ塾の成果が問われる大事な結果報告でした。

 詳細は改めてお伝えしようと思いますが、「過去最高順位」だったそうです。
 まだまだこの生徒にはこの塾の標準としている指導の半分程度しか恩恵を受けていません。
 解いた問題集も用意しているものの半分にも満たなかったと思います。
 しかし、この生徒には丁寧にていねいに解かせ自分で答え合わせをさせずに私が確認し、間違えた問題を2度3度と考えさせ、その上で解説を加えました。

 テストも近い11/17(日)は、午後から夜まで塾で勉強していきましたが、13時から18時迄トイレ休憩以外に休みを取らず丸々英語のみ没頭して5時間勉強していました。そして、18時からは私が気分転換も含め科目を変えることを提案し更に勉強していました。

 特に大きかったのが、学年平均が25点だった英語で40点台を出したこと。

 猛特訓の表れでした。
 いまはまだ生徒の数がやっと10名に到達し.. という状態なので細かく情報を上げてしまいますと生徒が特定できてしまいますので注意しなければならないと思っています。

 でも、このブログに載せている内容は偽りのない事実です。



 大きな手の塾さんの、しかも各校舎で上位数名の生徒達が集まって構成される特別クラスをやめてこの塾に来てくれたある生徒さんも今回のテストではよい結果となりそうな勢いです。

 塾に通っていなくて.. ではなく、塾に通っていたなかで当塾に移りテストの結果で「過去最高順位」がこの生徒にも届けられるのではないでしょうか..
 一足早いクリスマスですかねっ!
 少なくとも生徒本人はそのつもりのようです。(笑)
 
 結果を楽しみにしています!






 さて、前回の記事の続きですが、最近特に保護者から相談を受けるのが「国語の力を付けたい」「塾で国語を指導してくれない」「国語を指導すると謳っていても、テスト直前しか指導をしてくれない」という内容です。


 はい、その場合は是非この塾をお勧めします。(笑)

 この塾では英語数学国語を特に力を入れています。
 しかも、国語は毎週必ず指導が行われますので、今回のテスト結果で国語が特に悪いなどをいう結果があり特に不安に感じているご家庭がありましたら是非一度ご相談ください。



 そして、「国語ができない」「できるようにしたい」という保護者から質問を受けるのが、「先生、国語の学力を高めるのに本を読ませているのですがそれでもテストの点が上がりません。どうしてでしょう?」という内容です。

 色々と考え方、推し進め方がありますからね、一概に言えないのですが「本を読み始めてその成果が表れるのは早くて3年、ふつうに4~5年かかる」と私は思います。
 しかも、その読み方というのはいつの時代にも教室に一人くらいはいるかと思いますが、朝の会が始まる前、休憩時間、お昼休み.. と、数分でも5分10分でも時間が空けば本を読み始めるくらいの生徒です。そのようなタイプの生徒が上述の期間を経て初めてテストでも成果につながるように思います。

 「あまりにも国語ができないので、本屋で3冊くらい買って読ませるようにしているのですが..」と言われる保護者も度々..
 決して悪いとは言えませんし、寧ろよいことだと思いますがそれを3~5年継続して積年の長い時を経て得られる能力ではないかと思います。

 サッカーをはじめとする熱量の高いスポーツに小さいころから力を注いでいるお子さんなどは、落ち着いてじっくりと本を読むゆとりある生活をしていないと思ったように国語力もつかないと思っています。



 では、次に本記事のタイトルにあるように「フィクション」か「ノンフィクション」どちらがよいのかという投げかけに対する私個人的な考え方や解釈をお伝えします。
 様々な意見考えがありますので、その中のひとつとして受け止めていただきお子さんの子育ての一助として生かしていただくことができたらこの上なく嬉しく思います。


 そもそも本を「読む」「読まない」との次元に比べると、本を読むことが大前提になっている「フィクション」「ノンフィクション」は違いを有するのは間違いありません。

 しかし、ライトノベルが大変浸透し身近なものになってきている現在、またはスマホ・タブレットで簡単に本を読める時代だからこそ「自分が好きなもの」を読むのがいちばんともいえるでしょう。
 ただ、そもそも本を「選ぶ」ときの選び方ないしは考え方はお伝えできると思います。


 一般的に「フィクション」「ノンフィクション」の中で使われる語彙数に着眼してみるのも面白いと感じているのですが、皆さんいかがでしょうか。

 使用される語彙数なので、ハリーポッターのようにとても分厚いものであってもライトノベルであってもその考え方には影響をうけません。
 「語彙数が乏しい」「語彙数を上げてこそ表現力が伴う」等様々ですが、私が以前知り得たときのことを以下に記すとこのようになります。

  「フィクション」作品 … 約3万語
  「ノンフィクション」作品 … 約5万語

 フィクションというのはストーリーを楽しむために、わかりやすく説明する傾向にあると言われ、しかも近年造語も含めた若者向けの言葉も多いとされています。これに対し、ノンフィクションは事実を伝えなければならないので、専門用語になじむことで語彙も増えやすいという「相関性」が確認されているということを以前知りました。

 理解を深めるために「辞書で調べたり、注釈を見たり」することが求められる機会が必然的にノンフィクションの方が多く生じるので結果語彙力が上がっていくということだと考えられています。
 フィクションの場合、わくわくドキドキ感が強いので辞書片手に読む.. というよりかは、早く次へと心が舞い上がってしまうことの方が多いんだと思います。
 確かに、名作を始め様々な作品は特に小学生のころ中学受験だ中学受験だと横に辞書を置き読む子どもも少なくはないはずです。
 小学校低学年くらいから、いつも辞書が寄り添ってくれていなくともそのような感じで4年5年と過ごしたら高学年になるころには十分国語力が備わっている状態にあるということは言うまでもありません。



 もう少し具体的な話をすると..

 文庫本で「中島敦(なかじまあつし)」さんの本は新潮文庫で楽しめるのですが、「李陵」「山月記」などはなかなかお勧めの本でもあります。なぜ、この2冊を例として紹介するかというと読み手をほんとうに深くふかくに引き込んでくれるつくりとなっているからです。

 簡単に言うと「右ページが本編」「左ページが注釈」というつくりになっていて..
 まぁ、難しい言葉が出てくる出てくる。(笑)

 でも、その言葉から意味をひとつひとつ理解していくことで、いつのまにかその世界に深く引っ張り込まれているようにも思うのです。
 常に本の左ページには辞書がついていて、調べる必要がないとまでは言いませんけれど、その手間が大はばに減るのは間違いなく、都度正しい言葉の意味を理解しながら作者が作り上げた世界にどっぷりと踏み込んでいくことができるという素晴らしいつくりになっているように思います。
 

 夏目漱石の「虞美人草(岩波文庫)」には本当に難解な言葉が出てくる。(笑)
 こういうものを小学生に読ませてどれだけの子が理解できるの?と思うくらいですが、お受験を考えている子ども達は「これ」を日常にしなければなりません。
 (;^_^A

 語彙力が上がって、そして国語力がついて当然かな..

 と思ってしまいます。
 まぁ、エラソーなことを色々と書いていますが、私は「脳」ではなくどちらかというと「筋肉」を動かして育ってきたタイプなので説得力はないに等しいのですが。w


 結論から言って、「ノンフィクション」の方が語彙力は上がると言われていて、同時に昔の文豪の書く小説は格調が高いとも言われています。



 でも、その語彙の多さや難しさによって本に対する敬遠が生まれてしまうのでしたら..
 また、本を読む機会もそうですけど「期間」が短くなるようでしたら、フィクションを含め自分が読みたいものを読むのがイチバンかな~と思っています。


 
 少し前に読んだ「線は僕を描く」も大変素敵な作品でした。
 私は一度読んだら「次へ次へ」と目が移ってしまうタイプなのですが、この作品はもう一度読みたいと思わせるものでした。

 そして、いま二度目を読んでいます。
 一度目はやはり好奇心が先に出てしまい、どんどん読んでいく様な形になってしまいました。
 ですから今回は「遅読」です。(笑)

 文字を受け止め頭の中に本編の中で描かれている水墨画をめいっぱい膨らませながら、今度はストーリーではなく内容を楽しんでいます。
 二度三度読んでも楽しめる作品はいつでも私の中の「名作」なんです!

 是非、機会があればどうぞ。

 塾生の保護者の方で興味がありましたら、生徒に持たせますので是非お読みください。
 折り目も沢山ついていますが、心洗われる大変素敵な作品です。

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