[一般公開記事]
2019.12.17 up
ここ中央塾で指導が始まり5カ月が経過した。
様々なご家庭との出会いがありますが、皆本当に熱心だと心から思う。
小学校の低学年の時から習い事を3つ4つと通い中には1日に2つ習い事がある生徒もいる。
様々な価値観考え方あってのことなので、それはそれでよいことではないかと思っているが以前よりずっと感じていたことがあり今回はそれを記事にすることにした。
賛否両論あると思うので、そういう考え方をする人もいるんだということでお読みいただけると嬉しく思います。
m(_ _)m
特に幼い時から英会話教室や外国人とのコミュニケーションクラブなどで英語によるコミュニケーションスキルを磨いているお子さんも多いのだが、多くの生徒に共通しているのが幼児時期から続けているという「英語に対する自信」とそれに比例する「ミスの多さ」..
どうもそこに相関性を強く感じると思うようになった。
既に小5で英検3級や準2級を合格したという生徒も現在ウチの塾にいる。また、昨年の丁度今頃中3で英検準1級に合格した生徒もいたので、中区中央に移転する前後の期間を含めての過去10年くらいのオハナシとして受け止めていただけると有難く思います。
帰国子女の場合は実際にここ2年で2人、外国籍(二重国籍含む)の生徒も4名教えているのでその生徒は一部対象外になってしまうこともご了承ください。
日本人で日本で育ち英会話教室に通っていた生徒にありがちなお話し.. ということで受け止めてもらえると嬉しいです。
英会話教室がどうこうということではなく、実際に指導をしていてずっと気になっていたことが「無冠詞の単数形可算名詞」の誤用.. 或いは「複数形であるべきところが単数形で常に表現される」ということもそうだ。
英会話は長いこと通っていたことで表現方法は高いところにいる様ですが、いざ文法のテストとなると減点箇所が本当に沢山目立つ生徒が多いように思います。
まぁ、日本人であれば日本語を話すが国語の点が取れない.. と困っている生徒が多いのと言語違いのお話というオチなのかもしれません。
例えば、入れるべき複数名詞の-s, -es等がいつも入っていない..
センテンスとして回答した場合、そもそも名詞を複数名詞にすれば無冠詞でも間違いにならないのだが、単数の可算名詞であれば冠詞や所有代名詞などを付けないといけないことは既知の通り。
しかし、それができない。
日本語の中の名詞には「可算名詞」「不可算名詞」の概念というか国語の中にそういう指導項目が徹底されていないからかやはりこの点で間違える生徒がたいへん多い。
いや、日本語にはそれらの分類が明確にあるのかどうかがそもそも私にはわからない。
英語を学習する過程で単数名詞・複数名詞だけでなく、可算名詞と不可算名詞を学んだようにも感じるくらいだ。
実際は小学校・中学校・高校のどこかで学ぶのかもしれないけれど、実感がわくのは英語の中での習得..
来年度の小学3年生より小学過程で700語の語彙を英語教育の中で取り入れることになるのであるが本当にそれが成り立つのかが不安にも思う。
現在、中学校で使っている教科書では3年間で1100語前後の語彙が使われている。
来年からは小学過程(3~6年の4年間)で約700語、この700語とは別に中1~中3の3年間で1700語新たに加わる。子ども達が受け止めるだけでなく、その上で消化吸収できるのかも正直不安。
複数のs、三単現のsを含めた入れるべきところに入っていない現実に加え、無冠詞の単数形可算名詞の誤用という問題がとくに英会話教室に通っている(いた)生徒に多いように感じる。
外国語に親しみを持ち、コミュニケーションスキルを高めることを目的とするならばその辺の細かいところは正直不要のようにも思うが、実際に塾という場で英語を教え、テストを行い採点をしている立場となると正直複雑だ。
入試ではそこは確実に減点か誤答となるだろうし、グローバル化が世の常であることは承知しているがミスを犯すことなく高校大学とテストの点で合格を勝ち取っていかなければならないのも事実。
塾の先生をしていて同じようなことを感じた人はいないのだろうか..
やはり私の指導スキルがまだ至らないことでそういうことが起きているのではないかとも不安に思う。
この塾には浜松市のある私立中学に通う生徒もいるのですが、その生徒の学校ではある英語の検定外教科書も使っています。
中学3年間で1700語くらいが使われ、教科書と問題集が別冊で結構分厚い。
その生徒には学校のサポートとして指導している為、その教材を主たる英語教材として指導しているのでよくわかるのだが実際に使ってみてもう本当に素晴らしい教材だと思った。塾用教材として販売していたら是非使いたいと思うほどのもの..
スバラシイ..
と思わず言葉が漏れてしまうレベル(笑)
挙句の果てに生徒からは「もう聞き飽きた」と言われる始末w
しかし、それを学校現場で中1から使うのはかなり無理があるんだろうなとも実際教えてみて思う。
本当によい教材で正直絶賛レベル..
学年上位クラスであれば簡単ではないにしろまったく問題なく使えると思う。それか英検3級に合格している生徒であれば何とか無難に適度な歯ごたえを常時感じることのできる良問尽くしの問題集..
でも、どちらにも該当しない生徒だったら.. と思うと正直忍びない。
話は戻りますが、ある生徒がこの誤用を乱発するのですがそれを9割方改善するために丸1年の期間を要しました。恐ろしいほどの時間と労力を費やしたわけです。
片や同じ小学生で5年生の女の子がいるのですが、その子は塾も英語も初めてという子でした。
まぁ、なんて教えやすいんだとこのギャップに驚くばかりか2か月チョットで350語を覚え、どんどん吸収している優秀な生徒。
塾に来るたびにまず1時間、ほぼ必ず英単語の特訓をしてから授業が始まるのでかなり成果は出ていると思います。
問題集に深く踏み込む前に、既に単数形-複数形の76語もほぼ完全に習得できているので文法習得にスムーズに移行ができそうだ。
とはいえ、前述の生徒はミスは大変多かったですが、すでに英単語と基本構文の合計で約900語と文を暗記しているスゴイ生徒..
も~どっちがいいんだろう?
(;^_^A
と嘆いてしまいますがw
小学生の段階から辞書を引かせ[C]countable=可算、[U]uncountable=不可算を逐次調べさせた方がよいのか.. 塾に来ているときなら教えることができるけれど自宅だと限界もある。
複雑だ
単に単数形とその複数名詞形を覚えさせるだけでなく、物質名詞の習得を小学生のどの段階で理解させればよいのかが本当に悩みます。
物質名詞を「目にすることができるものとできないもの」「液体や気体」「粉末を含めた数を数えるのが困難なもの」「形に影響を受けないもの」といったアプローチから教えるべきか.. だとすればそれはどのタイミングで?ともなります。
まだまだ努力を重ねないといけないということですね..
本当に大変です。
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