[一般公開記事]
2024.03.10 up
前回の記事の中で、少し前に入塾をした中学生がいるというお話をしました。
今回はその続きとなります。
投稿記事の中でその生徒は特に英語が苦手というかできていないようで.. そのことをお父さんお母さんはとにかく心配されていました。
初めはこちらもまったく詳細がつかめませんから手元にあるいただいた資料やテスト結果などから推測を始めないといけません。しかし.. 授業を二度三度と進めると 確かに.. と強く感じるものがあったわけです。
学習状況というか習得状況から次のような展開が初期段階としてよいのではないかと感じたわけですが..
まず把握できたこととしては..
以前通っていた塾の教材は全問解いてあり採点も最低限しっかりと行われている。しかし、とりあえず解いているという解き方でその工夫が見られず問題がまったく生かし切れていない、事前のインプットの薄さが目立った。理解と記憶に至る前に場当たり的な「解き」と「答え合わせ」で勉強が終わっている。同じ問題の繰り返しはない。中1の9月以降の知識に厚みがあまり感じられなかったので英語は最低限度の取り組みしかしてこなかった感がかなり強い。手元にある問題が塾の教材のみで100%塾依存型の勉強で終始進みそれ以上の工夫がされていないので、現状からの改善や解決の方法自体が思いつかなかったかその状態で諦めが強く入った可能性有り。苦手で嫌いな科目ということで強く避けていた可能性も十分考えられる。
初めに理解できたのはこのような感じでしょうか..
1~2度の授業を通じてわかったこととしては、英語の教科書の本文訳はなんとかできるのですが教科書から離れた長文読解・英文訳になると極端にできない.. 見たことのある単語だけれども教科書掲載単語の「意味」も思い出せなかったり、少しでも難度が上がるとほぼ訳ができなかったりの状態.. また模試などの長文読解や受験問題とはいかなくともそれっぽい長文読解になるだけで極端に訳せず正答率が下がることもわかったので今までは教科書本文以外の英文にほぼ触れることのない勉強だったということもわかりました。
確かにこれでは話にならないな.. と
具体的印象に残ったのが.. leave という単語
もちろんそれだけでないのですが大変多くの単語が以下に説明するようなイメージでした。
「出発する..」 確かにこの訳し方は多くの場で中学では使うので大変気持ちはわかるのですが、この生徒の英語の全体像を見ると「ひとつに単語に対し一つの訳しか覚えていない」というのが鉄板でした。勉強は「テストが近づいたら行うもの」、「テスト範囲表が配られたらそこでスイッチオンをし猛勉強..」 という間違った習慣が結果的に悪い方向に導き.. 結果、最低限度の勉強をひたすら行ってきたということのようです。
それで英語ができるようにはまずなりません。
少し前の記事でこの塾では小学3年生以降の塾生に中学で使う英単語にまで踏み込んだ英単語習得をと~っても丁寧に行っていますよということを紹介させていただきました。
例えば、leaveの意味であればこの塾では以下の情報までしっかりと踏み込みがっちりと基礎情報構築の上イメージ構築させています。このレベルで丁寧に自分のペースでコツコツと..
しかも小3小4くらいから覚えていくわけですから、そのくらいの時期からこの塾で勉強している生徒は中学に上がるときには学校のテストや模試でもうっかりミスして48点、大失敗して47点くらいの学力が確実に形成されます。
少しでも早く、とにかく丁寧に.. 大変おススメです
もう少しお伝えすると..
確かに欲を出せば、「動詞(他動詞)」としてのleave、「自動詞」としてのleave、「不可算名詞」としてのleave、そして「(植物が)葉を出す・葉が出る」という意味のleave(※1)などにまで広げることができれば理想といえば理想ですが(※1)のleaveは中学ではそこまでは不要かもしれませんね。
(※1:leafの動詞形)
以前ネットで見つけたオモシロイ例文があるのですが、よく授業でも視野を広げるためにこういうものにも触れるようにしています。
Ms. Brown books books at that book store.
Mr. Sato usually trees trees on that mountain on Sundays.
最近では上級編として..
Can you can a can as a canner can can a can? や He says that that“that”that that boy said is wrong.
もオモシロイ!ということで授業で触れてみましたが.. 塾生撃沈しました。(笑)
横道大分逸れましたが、ハナシは戻りその生徒の知識というのはひとつ目の黄色でマークした「出発する」だけでしたので、その下の例文解釈やのコアイメージ、その他の単語までは覚えなかったということなのでしょうね。
一般的によく使われるleaveでも意外と「置きっぱなしにする」「(意図せず)置き忘れる」という使い方も長文読解などで大変多く使われるのでしっかりとコアイメージも含めしっかりとつかんでおけば柔軟な対応ができたのかもしれませんが、如何せん教科書の「出発する」だけではかなり厳しいです。
まぁ、こういう類のものがたくさんでてきたものですから結果的に「単語(熟語)と意味」「英文法」を中1の初めから「単語チェック」と「文法チェック」についてやり直すことが結果的に基礎基本の再構築と自信構築に最も早くつながると判断しました。教材は、塾で用意している教科書準拠教材ではなく、教科書準拠ではない薄めで高密度の英文法問題集があるものですからそれを並行して進めるということに。教材はこちらで追加費用無しに用意し、文法単元毎に塾テストも必ず行う。単元毎の塾テストで合格しなければ次の単元に進めることができない。塾テスト後、自己採点を行い内容確認とチェックを行いその上で塾長の二重採点で最終チェックを受け必要に応じて解説や確認が行われます。問題なければ次の単元です。この流れを文法単元毎に行い繰り返し積み上げていく.. 英語の徹底習得であればこの方法一択です。ちなみに、この生徒は基礎基本がかなり弱いので応用発展系問題がほぼ掲載されていない文法問題集を使うことで回転率と進行速度を上げ短い時間で今まで習った中1-1学期から現状までの英語を短い期間で習得するという算段で考えています。
この塾では一人ひとりの状況や問題課題弱点に応じてその生徒に合わせた攻略法を提示し、同学年全体で行う授業や定期テスト対策準備に加え、必要に応じこういった個別の攻略プログラムも作成し対応します。
この生徒は基礎基本構築を重視したのでこのような判断と対応をすることになりましたが、「常に45点はとっているんだけど50点がとれない..」という生徒の場合は、これとは別に教材の質や難度及び量を変えてこちらから異なるアプローチをかけ攻略に進みます。
まぁ、間違いなく大変面倒なのですが.. それでもこれがかみ合ったときや達成したときに得られる爽快感がまた格別なものですからこういった方法を私はやめることができません。
大きな苦労の後に得る爽快感は相当大きなものでそれを経験した塾生曰く..
病みつきになるほどの快感!
らしいです。
かわいいですね!www
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