[一般公開記事]
2019.08.01 up
恐らくこの仕事をしている人の多くが一度は経験していると思う保護者からの以下のような質問..
「こちらの塾に入塾すれば成績は(必ず)上がりますか?」
昔は結構露骨に尋ねられたこともあったけれど、今は大分少なくなったようになんとなく思います。
さりげなくその話題に触れる人もいれば、真顔で面と向かって問いかける人もちらほら..
このような問いに対して私は真剣にこうお答えしています。
「はい、上がります。」
「成績を上げるのは特に得意としていますから、基本的に上がらないことはまずないです。」
と伝えます。
しかし、この「上がります」というたった一言を発するために本当に苦労と工夫をしています。
それは、軽々に発せられるほど簡単なものでありませんから..
でも、私は「時間を味方につけることができた生徒」は本当に強いと感じます。
今才能を眠らせているだけで、何らかのきっかけを与えてどこかで目覚めさせればよい.. というのであればハナシは別ですが、そうではなく時間軸に余裕のない生徒は、本当に大変な思いをして勉強と向き合わなければなりませんし、当然少しの努力で何とかなるものではないですから。
現在の成績が良い悪いは別として、その段階より上に上にと成長を求めるとき、今「何を必要としているのか」を正確に把握できないことには始まりません。
正確な診断ができなければ、結果的に誤った処方となってしまうからです。
同業者ではありませんが、日頃大変お世話になっている知人がいてその知人の口癖は「治療計画」..
この言葉を日常の何気ない会話の中でもたくさん使います。
「Try & Error」
「試行錯誤」
これらの言葉をその知人はよく使いますが、仕事をしているうえでその言葉をとても大切にしているという表れだと私は思っています。
近しい人であれば、もう誰かスグに解りますよね?(笑)
大手塾のハナシを引き合いに出したらいけないのかもしれませんが、正直に言うと指導にしても教材にしても経営にしても色々と深く考えられているなと思います。資本力豊かな企業として指導の可能性を追求し、常に改革と成長がそこに求められるわけで..
そこから生み出されるものは本当に大きなものだと思う。
長年個人塾をやっていると、大手塾を辞めて私の塾に移ってくること生徒も多かったわけですが、生徒の10割が成績上がりました!とまでは言えませんが、たぶん9割くらいは上げていると思います。
「絶対に?」
と言われると困りますけど、そのくらいでしたら上げていると思います。
でも、やっぱり8割くらいにしておきます。w
正直ソコをウリのひとつにしていた塾でもありましたので、正直上がらなかった生徒はいたかな.. と今振り返っても本気でそう思います。
まぁ大事なのは過去ではなく、今後..
この先入塾してきた生徒でそれを証明していけばよいわけですから、頑張ろうと思います。
その程度のことでしたらできると思って、ここ浜松中央にわざわざ教室を作ったわけですから..
ある方にこういわれました。
「浜松のその激戦区での検討を祈ります!」
..と。
ハナシを戻しますが、大手さんの教材にしても指導にしても色々と完成度は正直高いと思います。
でも、「それが生徒全員に合うかどうか」というのは別です。
実際に、そこで「限界」を感じたから移ってきた生徒もいたわけですし..
実はそういうお話も何件かきているのも事実ですから。
もしかしたら「教材の難度や量」がその生徒にとって合わなかったのかもしれません。そこでは学年上位の生徒が集まり、「同じ教室で、皆が同じ教材を使い、同じ先生の授業を受けて同じ宿題が出される」はずですからね。
結局、その場の結果を変えるには「他の人と違うことやより自分に合ったことをどれだけできるか」に行き着くのではないでしょうか..
「よい塾」「よい先生」と言われる条件が、生徒の成績を上げるという側面が多くかかわっているのであれば、私がそこに少しでも近づくために以下のようなことを考え日々教壇に立たせていただいています。
「よい塾」「よい先生」と感じてもらうためにはまずは自分がその姿を生徒に見せないといけないと思っています。言葉で「やれ」「やりなさい」というのはとても簡単ですからね。
それを前提としたオハナシです。
その言葉が相応しいと感じてもらえるように、日々の教材づくりは絶対に欠かせません。塾用教材はどの塾でもだれでも購入することができます。「どの教材を使うか」と同時に「その教材をどう使うか」も並行して考えるべきなわけで。研究つくされた大手の教材も合わなければ吸収率というのか消化率も半減します。だから、生徒一人一人に「教材をどれにしてどう使うか」は基本中の基本..
ウチの塾では本当にそこを徹底的にこだわっています。
どの教材もよさがあれば悪さもある。
その隙間を手作りの教材でいかに補い埋めていくか..
そこには工夫やアイデアも沢山盛り込まれてナンボの世界です。
パソコンを駆使してデジタル教材も作っていますし、英語の学習ソフトもvisual basic.netという開発言語を使ってアプリも作ってもいます。今も現役でバリバリ活躍していますよ。
当然、販売されている塾教材も片っ端から教材を解かないことにはよさは分かりませんし、良いなと感じてもある生徒には合わないということも当然あるわけで..
去年も実は最初は馬鹿にしていたって表現はよくないのですが、先入観でそう思っていたものが実際使ってみると実は本当はアタマに「超」をつけてもいいと思えるくらい素晴らしい教材だったということもありました。
困ったこと、指導上の悩みが生じたときは私塾有志の会の先輩方に相談をさせていただき、ヒントを得る。当然ヒントを得るだけでなく、それをその生徒にどう生かすかの計画と準備に入る。
成績が上がらない!頑張っているけど成績が上がらない!と言わば自信を失いかけている状態に近い時に咤激励もよいかもしれませんが、私はその生徒が少しでも自信につながるためにどうしたらいいのかを常に具体的な方法で生徒と寄り添う形で考えるようにしています。
自分がいままでできなかったことができるようになった..
大嫌いな、イチバン苦手な科目が40点を取れるようになった..
一番得意な科目で47点以下をとらなくなった..
なんでもよいと思うのです。
私はそこに明確な答えはないと思うのです。
勉強だって運動だってそうです。
ほんの少しでも自信につながることを、自信に変えるために手探りにでもコツコツと「続ける」ことが最も大事だと思うのです。
自分を追求して、分析して、研究してやっと自分で自分のことがわかってくる..
片手間の勉強じゃ今目の前に立ちはだかる壁は超えられないということもわかっていない人も多いように思う。
色々と本を読んだり、同じ志を持つ先生たちの話を聞くために相談をしたり、「結果的に自分に最も適したものを見つけることができた人が大きな喜びを得られる」ように思えます。
人に相談すればいいではなく、相談して得た内容の中でひとつでも自分に合う可能性のあるものを見つけることができたらまずはそれをやってみる。何十回何百回と試して初めてそれがわかるものだと思います。
少なくとも自分はそうして今があります。
誰かがやっていてよいからって、同じことやれば自分によいとも限らない。自分をよく知って自分に合ったものを少なくてもいいから見つけ出す。
そして、それを1段でも多く積み上げる。
これが勉強の本質なんだろうなと自分自身の経験から感じます。
そんな苦労しなくても難なくできてしまう人がいるからスゴイなと思いますが、こちらは泥にまみれて必死にもがいて頑張ってきたわけです。
その経験と多くのところから得た知識や心を許せる先輩たちから得た経験談から学んだことを、今度は子ども達に伝えることができるようになる。
それが「今」なんだろう..
と思っています。
伊達に19年以上最前線で教壇に立ち、関わることになった生徒一人ひとりこうやって接してきたわけですから結構な引出しを持っていると思っています。
その引き出しの多さと、引き出しの中に隠してあるスパイスが生徒の味をいちだんとよいものに引き上げてくれるのです。
イッパツでその境地に到達できる千里眼を持ち合わせてはいませんが、たぶんその辺は常々意識し高めてきた能力のひとつなので、結果的に多くの無駄を省き時間を短縮することはできると思っています。
そのような方法で塾の魅力を感じていただけたら嬉しく思っています。
折角ご縁があったわけですから、よい出会いとしたいわけですし..
よい出会いとなるためには、手を抜かず生徒全員に全力で接する..
1回目のtryで的の中心を射抜くことができれば理想、でもときに合わないときだってある。
神対応連発は私にはムリです。
だったらその生徒に最も合うものを探そう!
それが一つ二つと積み重なり絶対的な強みとして「自信」という力の源泉として生まれ変わるまで続けようと思っています。
「頑張れ」「君ならできる」「大丈夫だ」なんて言われても、そこを超えられなくて困っているわけだから一緒に考え、超えることができるまで心を支えるということも大事だと思う。
それが「頑張れ」といった言葉だけで終わるのではなく、経験を基に共に考え行動し気持ちが負けそうになった時に一緒の時を共有しながら見守る。
これが私が最も効果を感じることができた方法です。
内なるものがあふれんばかりに発せられるようになった時、人は本当に大いなる力を出すことができます。
その状態にまでたどり着けると信じて、私は一人ひとりと向き合いたいと考えています。
そこまで持っていくことが何よりも大変ですが、時間を味方につけ、時間軸に余裕を持たせることができたときは最高の自分に一歩踏み出せたことになると思います。
いつもながら長文かつ回りくどい説明でしたが、これらのことをもって「成績は必ず上がりますか?」という問いに対する回答としたいと思っています。だから、「成績がが上がるまで諦めませんので必ず上がります」なんて答えています。(笑)
自分自身が不器用なのかもしれませんが、同じことをしている人やできる人はそうそういないと思っていますけどね!
あとは世間からの評価が伴うような努力と結果を伴わせないといけません!
頑張ります..
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