[一般公開記事]
2026.05.15 up
前編の続きとなります。
前回の記事ではこの春以降に入塾してきた生徒たちが今までどのような勉強をしてきたのかを最後にまとめ終了となりましたので今回はその続きを紹介させていただきます。
長年指導を行い思うのは、成績が伸び悩むその足元には必ず原因があると改めて感じるということ。少なくとも今は昭和・平成ではないわけですからこの令和の時代の指導者というのは 「授業を行い宿題を出して終わり」 というものではなく、生徒各々が抱える不安因子をひとつでも多く見つけ出し、改善し、成長に導くことが求められているように私は感じています。
令和8年3月以降に入塾しこの塾での指導が始まった生徒たちで早速気付いたひとつが..
「なんとなく解き、本人もそれをちゃんと解いたとなっていた」
ということでした。
ただこれは本当に難しい問題なのです。何がかというと本人たちは真剣に取り組んでいるわけですし手を抜こうとしているわけではありません。 「何を以て..」 がそもそも大変わかりにくい。私にとってはすぐに理解できることですが、それは多くのお子さんを預からせていただきその上で積み重ねたものがあるからこそわかること..
とは言え、生徒たちにとっては 「正しい勉強の方法」 とは何か.. まして、 「自分に最も適した教材や勉強法」 などわからないわけですから仕方がありません。要は 「事前にしっかりとインプットしないままで解いていた」 という言葉に置き換えることができたわけです。
それらの生徒たちの取り組みは世間一般でいえばかなり真面目に位置付けられるもので 「単元冒頭の要点のまとめを見ながら解く」「まず教科書にしっかりと目を通してから解く」 「教科書資料集を使い調べながら解く」 という大変生真面目に日々の勉強を重ねていた生徒たちでしたのでこの塾でなければ きっと他の生徒たちに見習わせたいと思うほど でしょう。
しかし、結果的に不本意ながらこの塾ではそれを 「ながら学習」 と位置づけ駄目としています。 調べながら解いていることでそれを「ちゃんと勉強をしている」と置き換え、 正しくインプット(記憶)ができぬまま解いている という大変もったいない学習法となっていたわけです。
見ながら調べながらの学習は 「一切記憶する必要はないため誰でもできる学習法」 で頭から抜け落ちるのが大変早いという特徴を持ちます。それは昭和・平成までだと思います。その状態でまずは解き、中途半端故に正解になったものと不正解になったものが生まれ、 「間違えた問題は後日ちゃんと解き直しをする」 ことまで丁寧にしていたとしても結果的に効果が薄いことが確かめられています。
間違えた問題には、わかりやすくするために付箋や蛍光ペン、星印をつけていた生徒も..
後日、「解き直し」をすることで、 「より質の高い学習に近づけた」 と本人たちは納得していたようです。
それでも点が上がらない、点が取れずに苦戦をしていたようです。
本来であれば良しとされる 「解き間違えた問題を後日改めて解き直し.. なんとか辛うじて今回は解けた..」 はこの塾では絶対に取り組ませない点が伸びにくい勉強法と私は感じ 「この塾では禁止とする学び方」 としています。
同時に、 「ながら学習」 は生徒自身の 記憶性能 に大きく依存し結果と成果に良し悪しが大きく「差」を生じやすいものですから、大部分の生徒には 適していない と感じます。
また、 「解き直し」 をしている生徒の一部には 中途半端な確認 の上でまとめて解き直すなどの方法を採っている生徒もいました。これも一長一短で 「合う生徒(=誤魔化せる生徒)」 もいれば「合わない生徒(=誤魔化しきれない生徒)」 もいて、割合は 「合わない生徒」 の方が明らかに多いので結果の出方に不安定さを与えると私は感じています。当然、これは答えを見た直後の瞬時記憶で戦うことに置き換えることにもつながり、結果解き直しのときはできてもテスト本番のときには忘れてしまっていることも十分あり得るからです。
これが一夜漬け的な勝負をかけるのであれば実はある意味有効な方法なのですが、この塾ではそのやり方はさせていません。瞬時記憶ではなく、 「長期記憶として脳に確実に格納させたうえで戦う」 ということが何よりも「塾のあるべき姿」として大切且つ優先順位が上でその上で問題を解かせることがとても大事となるわけです。よって、この塾では瞬時記憶で解くことを封じる勉強の取り組みをさせています。これが何よりも大事なのです。同時に、問題を解くということはアウトプットに当たるわけですがインプットの容量を超えたアウトプットは予測推測を助長する解き方になるので事前のインプットを特に大切にしています。
事前に預け入れをしていない通帳からはそれ以上に現金の引き出しはできないという考え方です。
もしそれができるのであれば 「預け入れ分を超える引出し」 は 「借金」 であり、予想予測を伴う回答であるため誤答リスクが伴うことになり効率が落ちるという観点から当塾の生徒にはこの勉強法ではなく別の取り組みをさせています。
あと 「このような勉強法」 をしている生徒は 「採点基準が大変甘くなる」 という傾向が強く見られます。 「わかったつもり」 で問題を解き始めるので結果的に出てくる回答は 「曖昧なもの」 が必然的に増えます。 なんとなくで考え答えたものだから正確性に欠き且つ記憶の定着も薄い という 「好ましくない結論につながりがち」 なのです。
一方、半年一年以上在籍の塾生は片っ端からこういう点をしっかりと克服させ日々勉強しているので 「問題の解き方」「学びの質」 が明らかに違います。圧倒的に有利な状況で解くことになります。
2月以降入塾した生徒であれば正にいま習得を目指している生徒もいるので必ずしも塾生全員というわけではないのですが、現塾生のほぼ全員は学年10位以内 に入っています。「事前のインプットがしっかりとしているので問題を見た瞬間答えが湧き出てくるという解き方」 をしますから手がほぼ止まらずに延々と解き続けている状態に到達しているとも言えます。前者の場合はインプットがあやふやだから よく手が止まり手が止まった状態で「考え込む時間」がどんどん増えていきます。この状態のときは 「考えている」 といっても実はほとんど効果が出にくく成長要因としてはカウントされません。 時間を長く勉強しているという割には問題を多く解けていないことが多いものですから 「投資した時間と回収のバランスが大変悪く点が伸びない可能性」 を大きく引き出します。
以前よりこの塾ブログの中でよく書き記す 「基礎基本を疎かにした状態で、難度の高い問題を解いても(考え込む時間やわかったつもりを誘発するため)も成果が出にくい」 というのと同じです。「単位時間あたりに解くことができる問題数というのは実は意外と限界が近く、時と場合によりますが 1問で30分かかっていた.. 1時間で数問しか解くことができなかった..」 ということが起こりやすく、 「難度の高い問題に触れていた事実をもって質の高い勉強をした」 と勘違いするに至りやすいのです。基礎基本がしっかりと定着し、物化生物や地歴公といった科目であれば尚更情報を十分に備え付けたある程度完成度の高い状態で難問に挑み、その上で「解答や解説」に頼ることなくひたすら深く考え抜くということであれば十分以上に価値が生まれるのですが すぐにでも上に上がりたいという強い思いが邪魔をし、基礎基本を疎かにした一足飛びのような勉強は目の前に対峙した問題限定での学力を構築するということになるので到底お勧めできないのです。
優先順位としては、まずは 「完成度の高い事前インプット」 をまず先に習得することが大切です。のちに加速度的な成長を誘発するのでここは譲ることのできないとても大事な事項です。次に 「そのインプットが正しくかつ正確にできているのかを問題を解くこと(=アウトプット)によって確かめる」 ことが大事です。事前のインプットが完璧に近づけば近づくほど、 「誤字脱字」「誤採点」「自己への甘やかし」「採点基準が甘くなる」 ということが大幅に改善し、 「学びの質と精度も爆上がり」 となります。問題を解く前のインプットにちょっとこだわりをもつだけで 「よさの相乗効果」「良質のスパイラル」 が実現できるというわけです。
このような条件というか状態まで準備段階をしっかりすることで、問題を解く際に 「迷わず手が動く状態で解き続けること」 ができるようになっているのです。そのような精度の高いアウトプットが実現できると 「テスト当日(本番)でも同じ結果が再現できる」 ようになります。インプットの完成度を高めるだけで 「同じ出来たであったとしても明らかに勉強の質が異なる」 のです。
おもしろいと思いませんか?
ここまでくると問題を見た瞬間、手がスラスラと動くため単位時間に解く問題数(問題量)は確実に増加していきます。 「なんとなくわかった」や「なんとかできた」 ではなく、 正しい勉強の方法の第一歩を 「正確無比なインプットを学びの始まり」 とする考え方で取り組むことで中途半端な勉強時に生じやすい数々の問題を大幅に封じることができることになります。
更に副産物として、問題を見た瞬間手がスラスラ動く状態で勉強するということは、1冊2冊の問題集を解いて頑張った!よくやった!ではなく、3冊目4冊目5冊目に手を付けることが物理的に可能となる時間を生み出します。1種類2種類の教材を解いてテストに臨む生徒と科目毎に4~6種類の問題集を解いてテスト当日を望む生徒ではどちらが良い結果に恵まれるかは一目瞭然かと思います。
そして、問題集を4冊5冊と解く際に大事なのが、 「教材ルート」 です。
「難度を少しずつ少しずつ上げていく」 ということの重要性、基礎基本ばかり解いても力はつきませんから 「到達目標の実力形成に求められている適した教材の選択」 はまた別の視点でとても大切な要素です。
今回もいつもの悪い癖が出てしまいました。
(;^_^A
ここまでくると最早「読み物」ですね..
色々とこだわりを持ちながら日々子ども達と接しているわけですけれども、学びの質を向上していくためのこの塾で取り組んでいることはたったこれだけではありません。
本来であればここから 「教材ルート」 の重要性についてお伝えしていきたかったのですが既に 「前編」 を含めても相当書き込んでしまいましたので今回はこの辺でオシマイとさせていただくようにします。(笑)
中央塾はこのような工夫を重ねに重ね 「どんな生徒であっても高い再現性」 を実現しているため生徒たちが確実に点数と順位を上げていくことが実現できるという塾に迄高まっていると考えています。
いかがでしょうか
塾で工夫していること、塾長が日々どのような視点で「学び」というものを研究し現場で生かしているかが今回の記事を通じみなさんに伝われば嬉しく思います。
今後の塾選び及び現在大きな壁がお子さんの前に立ちはだかっているご家庭にとっての一助となれば何よりも幸せに感じます。
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